海外初のJAS登録外国認定機関 (RFCO)
CANPLY(カナダ合板)は、2001年4月25日にカナダの製材格付機関である2機関とともに、海外で初めての登録外国認定
機関(RFCO)としての認定を農林水産大臣より取得しました。このRFCOは、1999年に製造業者の認定の権限が海外も含
めて広く民間に開放されるとともに、認定工場の格付け・品質管理に関する責務をより厳しく規定するというJAS制度の大き
な変革が行われたことに伴って導入された制度です。農林水産省よる厳しいチェックを経て、海外の機関として初めてその
認定を取得したことは、長年にわたりCANPLYがカナダで行っていた品質管理体制が高く評価された結果といえます。
JAS規格関連法令の改正を受け、2006年には全てのRFCO(登録外国認証機関)が認証の再申請を行うこととなりました。
サーティウッドはまたも認証の取得に成功し、登録外国認定機関(ROCB)として再登録されています。
農林水産省よる厳しいチェックを経て、海外の機関として初めてその認定を取得したことは、長年にわたりCANPLY,
その後
サーティウッドとしてカナダで行っていた品質管理体制が高く評価された結果といえます。
ROCBとしてサーティウッドが認定した工場からは、住む人にやさしい材料としてF☆☆☆☆の表示がある構造用合板が
JASマークとともに押印されて日本市場に供給されています。
CANPLYのJAS構造用合板は「特類」と「F☆☆☆☆」の性能を兼備

海外で初めて登録外国認定機関(ROCB)の認定を取得したCANPLYは、メンバー工場のJAS認定を通じて日本向け針葉樹
構造用合板の供給体制のさらなる充実に努めています。CANPLYメンバーにより生産されるJAS構造用合板には、すべて
アルカリフェノール樹脂接着剤が使用されています。この接着剤は、耐久性・耐水性に優れるとともに、ホルムアルデヒドの
放散が極めて少ないという特性を有しています。構造用合板のJAS規格上、この優れた耐久性・耐水性は接着性能として
最上位の「特類」に分類され、またホルムアルデヒドの放散量が極めて少ない特性は、放散等級として最上位の「F☆☆☆☆」
に格付けされます。
「特類」と「F☆☆☆☆」という、ともに最上位の性能を有する構造用合板。「安全で安心して使える合板」それがCANPLYの
針葉樹合板です。
CANPLY針葉樹合板のもうひとつの特長、優れた耐久性
- 半世紀以上の実績
CANPLYメンバーが生産する針葉樹構造用合板にはすべてアルカリフェノール樹脂接着剤が使用されていますが、この接着剤
はホルムアルデヒドの放散量が少ないだけでなく生物劣化や化学変化が少なく、耐久性、耐水性に優れるというきわめて重要
な特性を有しています。1940年代より合板生産を始めたカナダの合板企業は当時からアルカリフェノール樹脂接着剤を使用して
おり、その歴史は半世紀以上に及んでいます。もちろんこの間接着剤の性能向上を図る研究開発もされていますが、最高級の
接着剤といわれるアルカリフェノール樹脂接着剤の基本性能に変わりはなく、常に市場から高い評価を受けてきました。
フェノール樹脂接着剤の優れた耐久性はアメリカの農務省林産試験場での実験結果でも実証されました。実験は数種類の
接着剤を用いて行われ、8年間屋外に曝露した後、接着性能などを測定。その結果、フェノール樹脂接着剤を用いた合板は
接着力の強度低下が最小で、日射、降水、温度変化など過酷な気象条件の下、長期間にわたって性能を維持できることが
裏付けられました。
・接着剤別の浸せきはくり強度変化率
(出典/R.H,Gillespie,B.H<River:”Durability of Adhesives in Plywood”,Forest Products Journal,Vol26,No.10,1976)
注)実測データを回帰直線グラフ化
・接着性能別のJAS規格分類
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主に使用される
接着剤の種類色
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試験方法及び特性
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特類
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フェノール樹脂
接着剤
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熱湯で72時間煮沸しても大丈夫な完全耐水性を有するもの |
1 類
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メラミン・ユリア樹脂 接着剤
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熱湯で4時間煮て20時間乾燥させた後、また4時間煮ても大丈夫な接着性能を有するもの |
2 類
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ユリア樹脂
接着剤
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60℃のお湯の中に30時間漬けておいて大丈夫な接着性能を有するもの |
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